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Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/05/17 (Tue) 10:44:55

3TSの60Customは無事鳥羽のOさんに納品完了しました。Oさん、遅くなってしまって申し訳ありませんでした。

さて投稿中断している期間中にギターに関することもいろいろとありました。追って備忘録もかねてこちらに紹介させていただきますが、ここでは次のバックオーダーのオレンジクレートのチューン行程を紹介していきます。

数年前社長のBob Shadeに「ビンテージを意識しないカラーをリリースする」と言われて少なくとも日本ではあまり受け入れられないのではないかと思っていたのがオレンジクレート、ロコレモン、プラムクレイジーです。

ご祝儀の意味も兼ねて3本ずつ入れたものの、正直売れ残ると思っていました。ところが実物を見ると非常に綺麗なギターで、ビンテージのレプリカを追求する道とは異なる路線もあると確信しました。

実際初期入荷分はすべて販売完了し、このオレンジクレートは3回目に入荷した個体です。

この個体はフルチューンに改装されるので、時系列で紹介すれば私が何に拘って作業しているか、何度も同じ作業をしているのに結果が異なり苦労している部分などもご紹介できると思います。

このスレッドは相当長くなると思いますが、よろしくお願いします。

完成> Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/11/25 (Fri) 03:41:49

米国に「Mosrite Forum」というモズライト全般に関する掲示板があります。先日そこにこのオレンジクレートに関する投稿をして、良い反響を得ることができました。

若い頃、日本の権威主義的なブランド指向の中、海外で成功した日本のメーカーの製品を扱っている時がありました。そこで海外のユーザーは「良い物は良い」という思想があることを学びました。

その後海外でもまだ成功していない製品を日本で取り扱うことがありました。地道な努力の連続でしたが、その業界のデファクトスタンダードにまで育てることができました。

最新のチューンが海外でどういう評価を受けるか心配でしたが、良い評価が出たので安心しました。

さて本題ですが、写真はピックアップの信号はどのようにジャックから出力されるかという事例です。「モズライトフォーラム」でマッチングフィルターの意味を質問された時に使用しました。

ピックアップの信号を水道水に例えます。ブルーの細いホースからは水が勢い良く飛び出すような流量です。このホースに径の大きいホースを継ぎ足していくと、最初は勢いがよかった水流がチョロチョロ流れるような水流に変わってしまいます。

どのような水流にも最適なホースの内圧が必要になるのです。ピックアップに例えると同じピックアップでも個体差や取り付け位置によって信号レベルは変わってしまい、それぞれが勢い良く流れるための通路は変わって来るわけです。

ピックアップセレクターは水道工事に例えると調整弁や逆止弁のない分岐アダプターに似ています。そこに異なる水流が流れ込んだらどうなるか…

オリジナルのマッチングフィルターはそれぞれのピックアップが個々に、またミックスされて出力されるすべてのケースで最適な出力が得られるように設計されています。個々のピックアップで数値は変わってしまうため、素材を見て調理方法を調整するような作業で最適値を出しています。そのため調整に時間がかかるのです。

完成>Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/11/24 (Thu) 13:56:38

今回搭載しているマッチングフィルターは、これまでの回路を見直して新規に設計しなおしました。従来のピックアップセレクターではそれぞれのピックアップを単純に切り替えているだけで、個々のピックアップを選択しているだけなら切り替え時にバランスが変わるだけなのですが、センターポジションにした時は理想的なミックス信号にならないケースがほとんどです。

狭い入口に大勢の人が我先に入ろうとしている状態を想像してみてください。従来のピックアップセレクターはまさにそういう仕様です。入る力が強い人が弱い人を押しのけて入ります。またどんなに力が強くても入口に入れない大きさの人は入口で詰まった状態になります。

入口だけでなく通路にも重要な要素があります。スキージャンプのように適度な摩擦と飛び出しタイミングがないと記録が伸びないのと同じです。

そうしたことが音の世界でもニュアンスとして存在します。ピックアップセレクターをセンターにしてもフロント・リアが程よくミックスされたサウンドにならないのは従来のスイッチだけでは上記のようなコンディションを調整する機能がないからです。

マッチングフィルターはそれを解決するために実装されています。結果としてどのポジションでもそれぞれのピックアップが理想的な状態で出力されるようになっています。大雑把に例えれば写真のようなボールバルブが設置されていると考えてください。

完成>Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/11/22 (Tue) 13:33:02

素性の良いボディーワークがあるからこそのチューンですが、弦振動をさらに効率よくボディーに伝達するために、ブリッジのスタッドボルトを一品物のステンレス削り出しで製作しています。

先端形状にご注目ください。スタッドがボディーに直接食い込むように加工されており、弦振動そのものをボディー内部で受けるようになっています。さらにフランジ(傘)部分を広くしたことで先端の点接触だけでなくボディー表面の面接触でも弦振動を受けるようにしました。

フランジを広げた意味はもうひとつあります。アーミングによるブリッジのガタツキが起きないようにするためです。ノーマルでは弦の張力でブリッジが押さえられているだけですが、このスタッドでは袋ナットによる締め付けがされてします。これによってどんなに激しいアーミングを行ってもブリッジは微動だにせず、チューニングの安定性と弦振動の伝達性に役立っています。

今回のこの個体では、フランジの面接触をさらにボディー内部へ伝えやすくするためにボディー自体にリーセス加工を施してフランジ部分がボディーに埋め込まれるようにしました。

完成>Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/11/21 (Mon) 17:53:44

このオレンジクレートには電気的な改造だけでなく、ギター本来の性能を高める改造が各種施されています。60Customのウッドワーク自体が非常に良いものになっているため、こうした改造で高級機をも凌ぐアコースティック性能を引き出すことができます。

弦振動を効率よくボディーやネックに伝達させるための工夫のひとつにペグの換装があります。オリジナルに拘るというのも選択肢ですが、オールドモズライト自体が現在の水準で判断した場合に理想的な性能だったとは言えません。弦振動を逃がさず、安定したチューニングを確保しながら外観はオリジナルと変わらないという点で私はGOTOH製のペグをすべてのチューンに採用しています。

写真はGOTOH製のこのシリーズでは最上位機種の「SD510」です。標準品ではオールドモズライトで採用されていたスプリットシャフトでないため、それに合わせた特注品になります。SD510にはペグ本体とペグ穴およびヘッド面との隙間を埋めるためC-A-R-Dというカーボンファイバー製のアダプターが付属していて、それが弦振動を逃がすことなくヘッド部分に伝えています。

Gotohホームページ:http://g-gotoh.com/ja/product/card-6.html

完成>Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/11/20 (Sun) 10:48:12

今回ここまで時間がかかった多くの時間はモズライトタイプのエレキギターでいかに電気的に理にかなったサウンドを作り出すかという点でした。

これまではある程度そこに近づけるという目標でチューンを行ってきましたが、今回はそれを測定と計算式で部品の設定を行ったことと、その前後の値の部品を組み合わせながらトライ&エラーを重ねてきました。

これによってピックアップのバラツキを補正して理想的な各ポジションでもっとも理想的なサウンドを出せるようになっています。

そのため今回はED Elliottのピックアップそのものにも補正を加えてあります。実際にスタジオやホールで大きい音を出して調整を行いましたので、部屋での演奏だけでなく、ライブでアンプ直で鳴らした場合でもバランスが崩れることはまずありません。

電気回路のチューンの中枢である「パイプライン」については追って説明させていただきます。

完成しました>Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/11/18 (Fri) 17:01:45

今年初頭にオーダーを頂いたHallmark GuitarsのH60Cオレンジクレートのフルチューン作業がようやく完成しました。Sさん、10ヶ月もの間辛抱強くお待ちいただきありがとうございました。本日すでに発送させていただきました。

この個体はフルチューンといっても従来のものではなくほぼすべて一新した内容になっています。個々の内容すべてで検討しなおして必要に応じて部品を特注しています。にもかかわらず、こうして組みあがった姿はノーマルと比較してほとんど差がありません。

追って今回どのような作業を行ったかを説明していきます。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/09/29 (Thu) 13:29:23

完成したピックガードアッセンブリーをボディーに取り付けてサウンドチェックをしています。既製品のギターアンプではそれ自体が音に色付けが行われてしまうので、特注のギターアンプ(ハイファイアンプ)を使用しています。

その結果、若干ミッドレンジに厚みが欲しかったためピックアップキャビティーに写真のような加工を施しました。海外メーカーのものでも一部採用している機種もありますが、このプレートにはある加工が施してあります。

その後またサウンドチェックを行い、前後ピックアップの音質は改善されましたが、前後の音量にほんの少し差が出てしまいました。ノイズもオールドモズライトとは比較にならないほど静かですが、切り替えた時の違和感を修正する必要があると思いました。

それについてはチェックが完了してからお伝えします。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/09/26 (Mon) 18:28:57

電装系の別アングルの画像です。実装しているコンデンサーや抵抗はすべて現在では入手できない製造中止のものばかりです。

中でもトーン用のオイルコンデンサーは製造年が1962年で、容量の精度が求められる特殊用途で生産されたものです。半世紀を経ても測定値はスペック通りです。カーボン抵抗は東京光音のオーディオ専用タイプで、これもまたデッドストック品になります。

これらの部品は数十年来買い集めていたものですが、ここぞという場面で使っています。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/09/25 (Sun) 15:19:58

今回の電装系チューンは過去のどのフルチューンよりも時間がかかっています。作業過程で必要になったパーツをワンオフで製作していたからです。

特注の60Custom用アッテネーターにより、ボリュームポットを通過することによる音質劣化を排除して、常に良質な負荷抵抗を与えつつ音量調整を行えるようになっています。さらに実際に音出しをしながら、細かい調整を外付けのコンデンサーで処理しました。

トーンポッドはALPHA製を採用しています。カーボン塗膜が従来良いと言われている物よりも接触面積が大きいためです。さらにポッドは一度バラしてフルアップトーン用の改造を施しました。

出力ジャックは独シーメンス社製のものを使っています。板バネ部分の剛性が良好で、ジャックでの接触不良が極めて少ないからです。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/09/25 (Sun) 15:10:00

トライ&エラーの末にようやくSさんの60Custom用回路が完成しました。ノイズ無縁&欲しい音がアンプ直結で出せる特別仕様です。

現在ピックアップ換装およびキャビティー内部の最終アッセンブルを行っています。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/09/20 (Tue) 17:32:40

1年近くお待たせしてしまっているSさんのHallmark Guitars 60 Customですが、ホールマークとしては初の特注アッテネーター搭載ギターになります。パイプラインチューンに使用する金属管も従来の真鍮管ではなく、肉厚のステンレス管を採用しています。これにより外来ノイズに非常に強いギターになります。

本来特製のラグ板を配線用に用意したのですが、アッテネーターに高さがあり、本体のキャビティーの底面スレスレに納まることからユニバーサル基板を仮留めしてチェックを行います。特注アッテネーターは注文時の仕様にはありませんでしたが、長期間お待たせしてしまったことへのお詫びの気持ちとして採用しました。まだ本格的なサウンドテストはしていませんが、Ed Elliottギターでの実績を考えれば、ボリューム調整を楽に行えるようになるはずです。

私のチューンは、どれ一つとして同じものは存在しません。より良いものを目指してトライ&エラーを繰り返すため、ご注文いただいた方には長くお待たせすることになってしまいますが、そのぶん決して落胆させないサウンドに仕上げています。

Sさん、どうか期待していてください。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/08/14 (Sun) 10:03:24

世間はお盆休みですが、本業が休みになったいまこそと作業を進めています。これ以上皆さんをお待たせすることはできませんから。

さてオレンジクレートですが、新しい素材のシールドテープをキャビティ内に敷き詰めました。

ハイインピーダンスのピックアップはノイズを敏感に拾います。外来ノイズをシャットアウトしてアースに逃がすことを目的としています。

ドータイトだけではやはり役不足なので、このような追加加工を施しています。これも今までのフィールドテストから反映されたものです。

Re: Hallmark Guitars オレンジ 副代(ふくだい)

2016/07/23 (Sat) 22:21:10

あぷさん、初めまして!副代(ふくだい)と申します。間違えてトピ立てをしてしまいましたので、改めて書きます。


ホールマークギター検索でノッキーさんのブログとシルバーベンチャーズの動画にたどり着きました。


ホールマークギターに興味が沸きまして、詳細を知りたくなりましたが、自分が東京在住なので、神奈川県在住のあぷさんに聞くと良いとこちらを紹介されました。


当方47歳、ベンチャーズと加山さんのサウンドが好きで、多少ギターとベースをやっております!

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/07/15 (Fri) 20:32:50

更新が滞っていましたが、作業は可能なかぎり時間を見つけて行っていました。そのなかでストックしていたオリジナルのブリッジ用スタッドボルトに改良すべき点を見いだしてしまったため、あらたに図面を起こして知人の工場で製作してもらっていました。

ボディ材に直接先端が密着する仕様に代わりはありませんが、テーパー部分を変更してより効果的にブリッジの振動がボディ内面に伝わるようにしました。

完成した新しいスタッドボルトはオレンジクレートのH60Cにジャストフィットしました。この週末にさらにスパートをかけて作業を行います。Sさん、お待たせしていますが、最良のチューンに仕上がっていますのでどうぞ楽しみにしていてください。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/06/18 (Sat) 13:23:44

新しい仕様のパイプラインとして作業を進めました。少々ポッドのセンターから外れますが、ちょうど8Pのラグ板がサイズ的にフィットするので取り付けてみました。これならば内部的には固定されてノイズをシャットアウトできそうです。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/06/17 (Fri) 18:38:18

以前のH60Cで施したパイプラインチューンをそのまま繰り返せば良いのですが、どうしてもいろいろとアイデアがあるために作業がはかどりません。Sさん、申し訳ありません。

キャビティーの中でケーブルやコンデンサーが振動するとノイズが発生することは経験値として把握していますが、今回はそれを皆無にする工夫を考えました。かつてキャビティー内の配線をすべてプリント基板化したメーカーがありました。合理的といえばそうなのですが、実際は音に悪影響を与えたはずです。

画像は私の落書きなのですが、真空管アンプの配線を踏襲した方法でボリュームとトーンポッドの上に配線を置くことを考えました。ラグ板を採用しています。

この週末に実際にアッセンブリーを作って実装したいと思っています。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/06/09 (Thu) 17:08:14

Hallmark Guitars H60C純正スイッチに取り付けたスタッド部分のアップです。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/06/09 (Thu) 16:53:10

「パイプライン」ですが、今回Hallmark Guitars用ということで、Ed Elliottのものとは異なる仕様を模索して標準のスイッチユニットを活用した内容になりました。

金属管には初めてSUS304のステンレス製を採用して、トグルスイッチ部分にはチューブをしっかりと支えるためのスタッドを立てました。

理屈はともかく、スイッチとボリューム間のケーブルが仮にシールド線であったとしても、内部でケーブルが動くとノイズを発生します。ですのでライブ等で動きながらの演奏でも内部のケーブルはしっかりと固定されていなければなりません。

十分な厚みをもったステンレス管の中を十分な太さを持ったPCOCC撚り線が通ります。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/06/01 (Wed) 20:37:01

今回の電装系は「パイプライン」と名付けたチューンの類になります。ピックアップスイッチからボリュームポッドまでが撚線のままでは大ノイズ大会になってしまうし、特性の良くないシールド線では音質が損なわれます。

今回はパイプ部分に写真のステンレスを使うべくすでに何本か試作を重ねていますが、素材が硬いため、なかなか思うような曲線を描けず苦労しています。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/05/28 (Sat) 14:06:00

オリジナルのピックアップを取り外しました。今回はEd Elliottのピックアップに最初から換装します。ピックアップカバーにHallmarkのエンボス加工が入る前のピックアップと比較すると少しパワーが上がって、ハイ上がりなサウンドになっています。

リズムギターに徹するのであればむしろこのピックアップのほうが向いているかもしれません。ただソロを取るようなスタイルであれば迷うことなくEd Elliottピックアップにしたほうが良いと思います。

公私ともにこれまでさまざまなピックアップを使ってきましたが、経験的には広告の謳い文句以上のサウンドだったものは一割程度だったと思います。ピックアップという商品の都合上、期待したサウンドでなかったからといって返品できるわけでもなく、挙句「本体が悪いから」という理由で片付けられることもありました。

本体…ということであればH60Cは新車の日本車に似ています。コストを抑えているにもかかわらず剛性が良いというニュアンスです。H60CのボディとEd Elliottのピックアップとの相性は非常に良く、アンプラグドでの弾き心地感がそのままギターアンプから出てくるような印象があります。

オリジナルのピックアップカバーはホワイトですが、残念ながらEd Elliottのピックアップはブラックです。しかしながらオレンジクレートにブラックピックアップはコントラストが効いて非常にマッチしています。オーナーの方と相談して敢えてブラックのまま換装することになっています。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/05/27 (Fri) 14:14:41

最近のキャビティーに塗布されていることが多いドータイトですが、巷の評判はかなり良いのですが私はあまり恩恵に授かったことがありません。トーン用コンデンサーを高価なビンテージに換装して「良い音になった」と思いたい願望に似ているのではないかと思います。

写真は1970年代にオベーションから発売されていた「UK2」というエレキギターのキャビティー内部です。真鍮プレートがキャビティー底面に装着されています。当時のギブソンもこの手のプレートが採用されていました。中には真鍮板でボックスを作ってしまっているタイプもありました。
単に真鍮プレートが付いているたけでは不十分で、それをいかにアースに落とすかでノイズの減り方が変わってきます。

同型のギターでもどういうわけか個体によってアース処理の仕方で差が生じます。おそらくピックアップ自体にバラツキがあるため、こういうことが起きるのだと思っていますが、正確にはわかりません。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/05/26 (Thu) 11:21:39

作業をしながら逐次更新というのがどうも馴染めず、作業中はそれだけに没頭してしまいます。第一段階が完了したので、貯めていた画像とともにご紹介しています。

画像はピックガートを外してピックアップを取り外した状態のものです。標準でドータイトが塗布されています。測定するとたしかに一定の導電性はあるものの、少なくともモズライト用ピックアップのようにハイインピーダンスタイプの場合ですと正直役不足となります。ないよりはまし…と言いたいところですが、それ以前の問題です。

さらにメインのキャビティーとピックアップ部分のキャビティーが分離しているため、ボディーアースという観点では無意味に近い状態です。

よってこれから各キャビティー内にシールド用の金属テープを貼付けて行くことになります。

Hallmark Guitars オレンジクレート - あぷ

2016/05/20 (Fri) 17:59:18

さて件の3種類のカラーリングのボディーはキャビティー内が一回り小さくザグられています。微妙な容積ですが、弦振動のことを考えると不必要にザグらないほうが良いでしょうから、改善されていることだと思います。ただチューンする側としては内部で静的干渉が起きないように細心の注意を払わなければなりません。

特に今回画像のようなフルチューンを施す際に、抵抗やコンデンサーの取り付け位置が少しでも変わるとうまくキャビティーに収納することができなくなります。

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